海上自衛隊横須賀基地に寄港するイタリア海軍の空母カブール=2024年8月22日、神奈川県横須賀市、具志堅直撮影

 外務省は18日、自衛隊とイタリア軍の間で食料や燃料、弾薬などの物資を融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」について、イタリアとの締結に向けて実質的な合意に至ったと発表した。今後正式に署名したのち、両国の国会承認を経て発効する。

 両国は今年6月の首脳会談で交渉を開始することで合意していた。近年、自衛隊とイタリア軍は連携強化を図っており、合同訓練などを目的とした航空機や艦艇の相互往来が活発化している。今年8月にはイタリア海軍の空母「カブール」が初めて日本に寄港した。

 外務省によると、ACSAの締結は米国、豪州、英国、カナダ、フランス、インド、ドイツに次いで8カ国目。イタリアのナポリを訪問中の中谷元・防衛相は18日(現地時間)、イタリアのクロセット国防相と会談し、「両国の相互運用性が向上することを歓迎する」などと述べた。(里見稔)

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