韓国岳の火口付近=2020年9月、第10管区海上保安本部提供

 宮崎県内で日向灘を震源とする余震が続いている。11日午前7時42分には宮崎市で震度3を観測したほか、震度1~2の地震も連続している。また、鹿児島県境の霧島連山では韓国岳付近を震源とする地震が増えており、福岡管区気象台が火山活動への注意を呼びかけた。

 11日に発表された南海トラフ地震関連解説情報によると、8日の地震発生後、震度1以上を観測した地震は11日正午までに21回発生。このうち震度3は2回あり、9日未明には宮崎市のほか日南市や都城市でも震度3を観測した。震度2も5回起きている。

 また余震とは別に、霧島連山では韓国岳付近の浅い場所を震源とする地震が増加。11日未明には小林市で震度1を観測した。気象台は「日向灘の地震と火山活動の関連は不明だが、噴火に満たない規模の小さな噴出が突発的に発生する可能性がある」としている。(伊藤隆太郎)

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