衆院島根1区補選の街頭演説会場で拍手する聴衆=2024年4月21日午後2時14分、松江市、上田潤撮影
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 自民党の裏金事件後、初の国政選挙となる衆院トリプル補欠選挙(28日投開票)で唯一の日曜日となった21日、自民、立憲民主両党が一騎打ちで争う島根1区で両党首が街頭演説を行った。自民総裁の岸田文雄首相の演説はおわびを繰り返す「守り」が目立ち、立憲の泉健太代表は「攻め」の姿勢で事件を批判した。

 3補選で自民は東京15区、長崎3区で公認候補を擁立せず2敗が確定。唯一候補を立てた島根1区の勝敗が焦点となる。

 首相は松江市など3カ所でマイクを握り、「大きな政治不信を引き起こしていることを自民党総裁として心からおわび申し上げる」と陳謝。そのうえで、島根1区で当選を重ね、昨年11月に死去した細田博之前衆院議長や、竹下登元首相、青木幹雄元官房長官ら政界を代表する地元政治家の名を挙げ、「先人たちの志をしっかりとつなげていくのかが問われている選挙だ」と支持を訴えた。

 首相は演説後に聴衆らとグー…

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