上川陽子外相は5日の記者会見で、台湾東部沖を震源とする3日の地震発生を受け、日本政府として約100万ドル(約1.5億円)の緊急無償資金協力で台湾の復旧・復興を支援すると発表した。「日本と台湾はこれまでも大切な友人として支え合ってきた」と述べた。今後、台湾側のニーズを聞き取りながら、日本台湾交流協会を通じて支援を行っていくという。
発表を受け、台湾の総統府は5日、「心から感謝する」とのコメントを出した。
コメントは総統府ホームページに報道官名で公表。日本の各界から気遣う声が出たことや、各自治体や企業が独自に募金を始めたことも挙げ、「台湾と日本が支え合う貴重な友好関係を体現している」とし、日本政府や日本社会全体の気遣いと支援に「心から感謝する」と述べた。
また、「日台の友好がずっと続くことを願ってやみません」とも付け加えた。
2011年の東日本大震災では200億円以上の義援金が台湾の人々から寄せられたほか、16年の熊本地震でも計約5億円の支援が熊本県に寄せられた。(松山紫乃、北京=畑宗太郎)