野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)第9日は13日、沖縄セルラースタジアム那覇などで決勝ラウンド(R)があり、A組1位の高校日本代表はB組2位の台湾を9―1で下し、開幕8連勝とした。決勝Rでの通算成績を5勝0敗とし、1位で終えた。初の2連覇をかけて、14日午後4時から2位の米国と対戦する。
日本は先発の左腕・下重賢慎(群馬・健大高崎)が3回無失点と好投した。投手4人の小刻みな継投で、相手の反撃の芽を摘んだ。
一回、価値ある先取点
日本はすでに14日の米国との決勝が確定している。この日、台湾から奪った大量点のうち、最初の2点に価値があった。
一回1死一塁。3番高畑知季(兵庫・東洋大姫路)の打席でランエンドヒットを仕掛け、遊ゴロで二塁へ進める。続く阿部葉太(横浜)の打球は左中間に落ちたが、迷わず二塁へ。左翼手の意表を突く適時二塁打とし、奥村凌大(横浜)の二塁打で生還した。
小倉全由監督は走塁と小技の大切さを説いてきたが、11日の米国戦では足を生かせなかった。長身から投げ下ろされる150キロ超の速球を前に七回まで無得点と苦しんだ。「らしさ」を取り戻す快勝に阿部は「(決勝に)すべてをぶつけたい」。
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