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6月26日のNewJeans東京ドーム公演から(C) 2024 ADOR. All Rights Reserved.
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 韓国の5人組女性グループ「NewJeans」が日本でも旋風を巻き起こしている。懐かしさも感じさせる音楽が幅広い世代に人気で、先月には東京ドームで単独公演を行った。海外アーティストとしてデビュー後最速という。一方、識者は「海外の音楽を取り入れ独自の音楽を作ってきたK-POPの歴史を体現する存在」とも評する。

 NewJeansのデビューは2022年。韓国の大手音楽事務所HYBEの、傘下レーベルADORに所属している。国内外で楽曲がヒットし、アルバム「Get Up」は米ビルボードで1位に。昨年は米国の大型音楽フェスティバルや、日本のNHK紅白歌合戦にも出演した。

 特徴の一つは、1990~2000年代に流行したR&Bを思わせるゆったりとして軽やかな曲調だ。衣装も00年代ごろのファッションを取り入れている。ドーム公演に来た女性(59)は「若い頃に聞いたような懐かしい感じがする」。愛知県の男性会社員(44)は「20歳頃の青春時代を思い出す」という。一方、大学生の男性(19)は「動き出したくなるような心地よさが好き」という。会場にはNewJeansのファッションをまねた女性の姿も多かった。

 「K-POP現代史」の著書がある立命館大学授業担当講師の山本浄邦さん(51)は、NewJeansはK-POPの歴史を体現しているとみる。

 山本さんによると韓国の大衆…

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