2025年1月15日、インド西部グジャラート州アーメダバードのサバルマティに建設されている高速鉄道の駅(奥)。手前の線路には在来線の列車が走っていた=石原孝撮影

 日本の新幹線方式を採用したインド初の高速鉄道の整備が決まってから、今年で10年になる。コロナ禍に加えて、土地収用や両国の思惑もぶつかり、当初の2023年開業予定は既に過ぎている。両国の「友好の象徴」と称される事業の開通はいつになるのか。

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 インドのモディ首相の地元があるグジャラート州のアーメダバード。1月中旬、高速鉄道の始発・終着地点になるサバルマティ駅舎を訪れると、壁にマハトマ・ガンジーら独立時の英雄の姿が刻まれていた。

 都市部を走るメトロやバスの停留所とも接続し、駅舎にはフードコートなども設けられる予定だ。周辺は、インド政府が招致を表明している36年の夏季五輪の開催地候補とされている。

2025年1月15日、インド西部グジャラート州アーメダバードのサバルマティに建設された高速鉄道用の駅舎。独立時の英雄たちの姿が刻まれていた

 建設計画を主導する地元の高速鉄道公社の担当者は、「ここでインド初のオリンピックが開催されれば、高速鉄道に乗って多くの観客がやってくるだろう」と、誇らしげに語った。

 今回の事業は、約500キロに及ぶサバルマティから商都ムンバイを最短で2時間7分で結ぶ計画だ。5時間以上かかる特急列車よりも大幅に短縮される。建設現場では、日本の鉄道企業の社員らも工事の管理や指導にあたっている。

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