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連携訓練を前に記念撮影に応じる瀬口良夫長官(左)とパラメシュ・シヴァマニ長官=2025年1月9日午前10時57分、横浜市中区新港1丁目、増山祐史撮影

 海上保安庁は9日、横浜港に寄港しているインドの海上保安当局「沿岸警備隊」と合同で、横浜海上防災基地で海難救助などに関する連携訓練を行った。訓練には、日印とともに戦略対話「クアッド(QUAD)」の枠組みのもとで海洋安全保障の連携強化をすすめる米国と豪州の海保当局の関係者も視察に訪れ、意見交換などを行った。

 日本とインドが連携訓練を行うのは20回目。海保の瀬口良夫長官と沿岸警備隊のパラメシュ・シヴァマニ長官が見守るなか、日本の海保がインドの隊員に防護服を着せたり、日本の特殊救難隊によるつり上げ訓練を披露したりした。瀬口長官は「インド洋に至る海域は我が国における重要な海域。今後も連携していくことが重要だ」と話した。

 日印米豪の4カ国は昨年9月、クアッドの首脳会合で、沿岸警備部門による初の共同監視活動など海洋安全保障の連携強化で一致する共同声明を出した。今年からインド太平洋地域で、米国の沿岸警備隊の艦船に日本の海保など日豪印の沿岸警備部門の職員が同乗して連携を深める初めての取り組みに合意している。

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