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首相官邸

 岸田文雄首相と中央アジア5カ国の首脳が8月にカザフスタンで行う首脳会合の共同声明の原案が判明した。脱炭素や物流網の強化、人材育成の3分野で協力を打ち出す方向だ。中央アジア諸国は旧ソ連構成国としてロシアとつながりが深いうえ、中国も急速に経済的影響力を強める。日本も天然ガスやウラン、レアアースなどのエネルギー・鉱物資源が豊富な中央アジア諸国との関係の強化を図りたい考えだ。

 複数の政府関係者によると、首相は8月9日にカザフスタンへ出発し、同国でウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンを含む5カ国との首脳会合を開催する。声明原案では、中央アジア諸国のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出を実質ゼロ)の実現に向け、産業構造の高度化を後押しし、火力発電設備の近代化などエネルギー関連プロジェクトで協力を探る。重要鉱物の供給網の強化でも合意する見通しだ。

 中央アジア諸国の物流網構築…

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