神社のしめ縄や、げたの鼻緒などの材料となる「麻」は、日本の伝統文化に欠かせない植物だ。今ではそのほとんどを、栃木県鹿沼市を中心とした十数軒の農家がつくる「野州(やしゅう)麻」が占める。収穫作業の最中の8月、現地を訪れた。
訪れたのは、江戸時代から野州麻を栽培する農家の8代目、大森芳紀さん(46)の畑。広さは6ヘクタールで、麻農家の中では群を抜く規模だ。
真夏の収穫は重労働、手作業にかかる手間
「麻」といえば広く植物の茎などからとれる繊維を意味するが、狭義ではアサ科の植物を指し、「大麻」とも呼ばれる。
その植物の麻は、収穫期には…