日本を代表する国宝の仏像や美術の名品が集う二つの特別展が19日、奈良と京都の両国立博物館で開幕する。大阪・関西万博にあわせ、日本の美を世界へ発信する。両館で18日、内覧会があった。いずれも朝日新聞社などの主催で、6月15日まで。
- 「超 国宝」展、国宝112件が一堂に
- 「日本、美のるつぼ」展、日本美術の傑作200件
奈良博の「超 国宝―祈りのかがやき―」展は、開館130年記念として開く同館初の本格的な国宝展。法隆寺の観音菩薩立像(ぼさつりゅうぞう、百済観音)や石上(いそのかみ)神宮の七支刀など、国宝112件(指定予定を含む)、重要文化財16件など143件が一堂に会する。
京博の「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」展は、国宝19件(同)、重要文化財53件を含む200件。俵屋宗達「風神雷神図屛風(びょうぶ)」や葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(なみうら)」など、海外でも知られた日本美術の傑作が集結する。