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 財務省が27日発表した2024年末時点の対外純資産残高は、533兆500億円で6年連続で過去最高となった。ただ、伸び率の大きかったドイツに抜かれ、33年間守ってきた「世界最大の対外純資産国」の座を譲ることになった。

 対外純資産は、日本の政府や企業、個人などが海外に持つ資産から負債を差し引いた額。円安や海外投資の増加などで膨らみ、24年は前年から約61兆円増えた。

 国別にみると、ドイツが569兆6512億円で、1990年以来34年ぶりのトップに返り咲いた。ドイツは貿易黒字が大きく、海外で保有する金融資産を積み重ね、日本との差を徐々に詰めていた。24年は前年より約115兆円増え、日本を一気に抜き去った。3位は中国で516兆2809億円。前年より約103兆5千億円増やし、日本に迫ってきている。

 世界最大の対外純資産国であ…

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