「お城の動物園」として親しまれている兵庫県姫路市の市立動物園で、あるじがいなくなっていた旧ゾウ舎に2匹のアフリカタテガミヤマアラシが引っ越しをした。飼育スペースの狭さが課題の園に誕生した、「日本一広いかもしれない」ヤマアラシ舎。イキイキとした生態を見ることができるようになった。
かつてのヤマアラシ舎は、コンクリートの床面と金属のおりに囲われた3メートル×6メートルの古めかしい獣舎だった。
雄のハリー(9歳、福岡市動物園生まれ)と雌のウネビ(3歳、東武動物公園生まれ)の2匹は4月14日、ここから約20倍もの広さの旧ゾウ舎へ移った。
おりのない広々とした空間。土の地面には草が生え、飼育員お手製の日よけやスロープもある。園はインスタグラムで「日本一広いヤマアラシの展示場かも……? 知らんけど」とPRする。
「白羽の矢」立った理由は…
担当飼育員の上原洋浩さん(…