日米両政府は米国時間10日、米航空宇宙局(NASA)の主導で再び月面着陸をめざしているアルテミス計画で、日本人宇宙飛行士2人を月に送ることで合意した。訪米中の岸田文雄首相とバイデン大統領が会談し、米国人に次いで日本人が月面に降り立つ目標を確認。2028年にも1人目が月に向かう見通しだ。
アルテミス計画は、1972年までのアポロ計画以来、約半世紀ぶりとなる月着陸や、その先の火星探査もめざすプロジェクト。欧州など36カ国が参加する。月には氷が存在することがわかっており、水を水素と酸素に分解すればロケット燃料などに使える可能性があることから、本格的な開発に向けて各国がしのぎをけずっている。
日本は月面での移動や、飛行士の滞在スペースとして使う探査車「ルナクルーザー」を宇宙航空研究開発機構(JAXA)やトヨタ自動車などが共同で開発している。
この探査車開発の貢献が大き…