米ニューヨークで2025年6月8日に開かれた第78回トニー賞授賞式で、ミュージカル部門のリバイバル作品賞を受賞した「サンセット大通り」の監督ジェイミー・ロイド(手前左)と作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー(同右)=ロイター

 米演劇界で最高の栄誉とされる第78回トニー賞の授賞式が8日夜、ニューヨークであった。ミュージカル部門で、ニューヨークで活動する川名康浩さんが共同プロデューサーとして関わった「サンセット大通り」が、リバイバル作品賞や主演女優賞など3部門を受賞した。

 韓国発のミュージカル「メイビー、ハッピーエンディング」が作品賞を含む6部門を受賞した。演劇部門では「パーパス」が作品賞など2部門を受賞した。

 サンセット大通りは、1950年の同名映画をもとに巨匠アンドリュー・ロイド・ウェバーが手がけたミュージカルのリバイバル作品。気鋭の演劇監督ジェイミー・ロイドが新たに作り上げた。

 川名さんは2013年の第67回トニー賞でも、共同プロデューサーを務めた「キンキー・ブーツ」で作品賞を受賞している。

 メイビー、ハッピーエンディングは、近未来のソウルを舞台に、使われなくなった家庭用ロボットどうしの愛を描いたラブストーリー。16年に韓国で最初に上演されてヒットし、日本語版が日本で上演されたこともある。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」などと並んで最多の10部門でノミネートされていた。

 トニー賞は、ニューヨークのブロードウェーで上演された演劇とミュージカルが対象となる。第78回は、昨年4月26日から今年4月27日に初演を迎えた計42作品が選考対象となった。授賞式は毎年、テレビで全米に中継され、注目を集める。

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