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記者会見をする日本原子力発電の村松衛社長=2025年5月15日、東京都千代田区、中島嘉克撮影

 原発専業の電力会社、日本原子力発電(原電)が15日発表した2025年3月期決算は、最終的なもうけを示す純利益が前年比80・0%増の44億円だった。保有する原発2基は動いておらず、再稼働も見通せない。だが、電気を買う契約を結ぶ大手電力が支払う「基本料金」のおかげで、8年連続の黒字を確保した。

 原電は敦賀2号機(福井県)と東海第二(茨城県)を持ち、この期は大手電力5社(東京電力ホールディングス、関西電力、中部電力、東北電力、北陸電力)から計1076億円の基本料金を受け取った。東日本大震災後に停止してから支払われた基本料金は、1.5兆円規模にのぼるという。

 一方、敦賀2号機は昨年11…

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