訪日する中国人観光客向けに、京都や奈良の伝統文化を理解してもらおうと発信に取り組む事業者がある。とくに奈良でのインバウンドといえば「鹿と大仏さんを見れば満足」という印象が強い。だが、この事業者は「事前に文化を知り、理解していれば、観光の楽しみ方が違ってくる」という。
主に中国人向けのツアー企画事業などを展開しているグローバル企業の日本法人「DININGCITY JAPAN」(DCJ、京都市)。2023年に設立された。
ツアー客を開拓するツールの一つとして、主に京都の飲食店や観光スポットを紹介する番組をポッドキャストチャンネル「Top of Japan」で配信。京都・伏見をテーマにした今年度の発信事業は、日本の文化庁から「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」に採択されている。
観光客が求めているものとは
そんなDCJは、奈良にも目…