力投する日本文理の小網太陽=悠久山

 (16日、第107回全国高校野球選手権新潟大会3回戦 日本文理2―6中越)

 悔しさと、かすかな充実感と。五回から継投した日本文理の小網太陽(3年)の顔には試合後、そんな思いがにじんだ。春の新潟県大会の3回戦で先発したが序盤に打ち込まれ、昨秋の県大会の準々決勝でも「自分が打たれて負けた」という思いがあった。この日は5点を追う苦しい場面でマウンドに立ち、夏に向けて磨いた直球で攻めの投球を見せた。

 1点は失ったが、六回2死満塁の場面では打者を三振に仕留めてピンチを切り抜け、八回には安打で出塁すると2点目のホームも踏んだ。

 卒業後は大学に進み、野球を続けるつもりだ。「悔しいこともあったけど、大好きな野球に打ち込めた3年間だった。(日本)文理で学んだ経験をこれからの人生に生かしたい」と額の汗を拭った。

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