生命保険最大手の日本生命保険は21日、平準払いの個人年金保険や終身保険などの予定利率を引き上げると発表した。予定利率は顧客に約束する利回りで、上がると保険料は安くなる。市場金利の上昇などを受けた対応で、引き上げは約40年ぶりだ。
来年1月2日以降に契約した平準払いの商品の一部が対象となる。学資保険や年金保険、終身保険といった貯蓄型の商品のほか、終身型の医療保険などが含まれる。日生によると、1年間の契約数の約35%(約30万件)が対象となる見込みという。
予定利率の引き上げ幅は商品によって異なり、年金保険では0.60%から1.00%に上げ、保険料は最大5%程度下がる。20歳の男性が65歳で受け取りが始まる年金保険に加入した場合、1千万円を受け取るために必要な積立額は約928万円から約885万円に下がる。
このほか、学資保険は0.85%から1.00%に上がって値下げ幅は最大約2.5%に、終身保険は0.25%から0.40%で最大約4%の値下がりとなる。
背景にあるのは、日本銀行に…