日本生命保険から三菱UFJ銀行に出向していた社員が同行の内部情報を無断で持ち出していた問題で、日生の朝日智司社長が16日、都内で報道陣に「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、おわびを申し上げる」と謝罪した。事案の詳細を調べるとともに、再発防止を徹底するとした。
- 日本生命社員、出向先の銀行情報を不正持ち出し 「逆流厳禁」で共有
この問題では、日生社員が2024年春、出向先の三菱UFJ銀が代理店として販売する保険商品をめぐる内部資料を無断で持ち出し、日生でメガバンクなどへの営業を担う部門に送付。資料には、三菱UFJ銀の行員が保険商品を売った際の業績評価の体系などが含まれていた。営業部門では、持ち出しが露見しないように、同行側への「逆流厳禁」という印をつけた上で資料を共有し、営業に利用していた。
不正競争防止法が禁じる「営業秘密の侵害」にあたる恐れがあり、朝日新聞が15日に報じた。
昨年の調査で判明せず…「隠蔽の意図はない」
日生は16日にこの問題を正…