生産性の向上に関する調査研究や政策提言をしている日本生産性本部は11日、定時評議員会と臨時理事会を開き、新しい会長に小林喜光副会長(78)=東京電力ホールディングス(HD)会長=を選んだ。会長の交代は11年ぶり。茂木友三郎氏(90)=キッコーマン名誉会長=は退任して名誉会長に就いた。
小林氏は会見で、「多くの地政学リスクを抱える日本は、多岐にわたる分野で国家戦略が問われ、中長期の国家ビジョンが求められている。労働生産性とは何か、という根源的な問いに挑みたい」と抱負を語った。
小林氏は三菱ケミカルHD(現三菱ケミカルグループ)の社長、会長を歴任。2015~19年は経済同友会代表幹事を務めた。