日本製鉄は、インドにある持ち分法適用会社が31日までに上工程から最終製品の製造までを一貫して担う製鉄所の建設に向けて用地の取得を決めたと発表した。この会社は、日鉄が40%、欧州アルセロール・ミッタルが60%を出資している「AM/NSインディア」。西部グジャラート州に続く2カ所目の一貫製鉄所をつくるため、南部アンドラプラデシュ州の沿岸部で約890ヘクタールの用地取得を決めた。粗鋼生産の能力は年700万トンを想定しており、具体的な設備や建設スケジュールは今後詰める。鉄鋼の内需は人口減少を背景に低迷しており、日鉄は成長の舞台を米国、インド、東南アジアに求めている。米USスチール買収と同様に「成長戦略の柱」と位置づけているインド強化を前に進める。