中国人学生たちが日中友好への思いをつづる「中国人の日本語作文コンクール」の昨年の受賞者6人が来日し、17~23日の間、国会議員らとの交流や企業見学を通じて、日本への理解を深める。
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作文コンクールは日本僑報社が主催し、20回を迎えた今回の作文のテーマは「AI時代の日中交流」だった。VR(仮想現実)を使うことで、より日中両国の人が深い交流ができるなどと、それぞれが考える交流のあり方をつづって受賞した6人が日本に招かれた。
18日、受賞者らは衆議院議員会館で行われた「感謝の集い」に出席した。最優秀の日本大使賞を受賞した林芳菲さんは、谷野作太郎元駐中国大使らを前に、「時代が変わっても、テクノロジーが進化しても変わらないものがある。それは人と人が出会い、助けあい、心を通わせること」などと日中の友好に対する自身の考えを語った。
会には中国に留学経験のある神谷裕衆院議員や日中友好議員連盟幹事長の近藤昭一衆院議員らも参加。学生から今後の日中関係には何が大事か問われた神谷議員は「隣に座って話をしながら、お互いにお互いを知ること」と答えた。
受賞者らはこの日、林芳正官房長官や生稲晃子外務政務官とも面会。1等賞受賞の林婧さんは「日本の政治家は厳しい人というステレオタイプがあったが、自国の国民のことを考える人間性があふれている人たちだった」と話した。
受賞者らは今後、NHKラジオの番組収録を体験したり、朝日新聞社や東芝国際交流財団などを訪れたりする予定だ。
日本僑報社は訪日費用の一部をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」の「日中の若者交流を支える:日本語作文コンクール受賞者訪日支援プロジェクト」(https://camp-fire.jp/projects/823936/view