昨年12月、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。日本酒は海外での人気が高まる一方、国内では若者の酒離れなどで消費低迷が続く。国内での飲み手の底辺拡大への期待も大きい。
ワインのソムリエにならい、日本酒でも「唎酒師(ききさけし)」という資格がある。歴史や文化的価値、地域による味の違いや適した温度、料理との相性を知り、飲み手に勧める提供者を育てて消費拡大につなげる。そんな狙いから1991年に創設された。
日本酒サービス研究会(現・日本酒サービス研究会・酒匠(さかしょう)研究会連合会=SSI)が認定し、同年に188人が認められた。2009年には英語や中国語、韓国語、スペイン語で受験できる「国際唎酒師」も作られ、唎酒師と合わせて昨年までに計5万2104人が認定された。
申込時に20歳以上であれば…