フジテレビの一連の問題をめぐる第三者委員会の調査報告書を受け、経営者らでつくる日本取締役協会（冨山和彦会長）は8日、経営の中枢に長年いた日枝久氏が親会社のトップ人事を決定していた状況を「異常な権力構造」と厳しく批判する声明を発表した。最高監査責任者（CAE）の設置などを求めている。
協会は報告書の内容から、フジと親会社フジ・メディア・ホールディングス（FMH）の取締役会と監査体制の機能不全が重なり、グループ内部統制が全く働いていない▽性加害という重大な人権侵害を現場の問題に封じ込め、トップ経営層がコンプライアンス部門や内部監査部門などへの情報連携を遮断する方針を主導――と問題視した。
法人格のない「フジサンケイ…
