日産自動車は31日、筆頭株主である仏自動車大手ルノーとの資本関係を見直し、相互の出資比率を今の15%から10%まで引き下げると発表した。引き下げる5%分は、互いを優先的な売却先とする。また、ルノー子会社の電気自動車(EV)メーカー「アンペア」に対して予定していた最大6億ユーロ(約970億円)の出資を見送ることも表明した。
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日産の経営再建計画の一環という。日産によると、ルノーとアンペアの経営が上向き、出資の必要がなくなったという。日産はアンペアに小型のEV1車種の開発と生産を委託するという。
ルノーはかつて日産株の約43%を保有していたが、段階的に売却し、出資比率を互いに15%とすることで2023年に合意していた。