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 26日に生産を終え、現行生産車から姿を消すこととなった日産自動車の「GT―R」。その「3代目」に数えられ、名車の呼び声が高い「スカイラインGT―R(BNR32型)」を奈良県橿原市の元公務員、浅田友昭さん(67)が新車で購入して34年が経った。走行距離は60万キロを超えたが、「もはや家族も同然」と整備や修理を重ねながら大切に乗り続けている。愛車のケアへのこだわりは半端ではない。

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浅田友昭さんが運転する愛車の「スカイラインGT-R」=「交通タイムス社 GT-R Magazine」提供

 幼いころから父が運転する車の助手席に乗り、家族であちこち旅をした。

 車という存在には、当時の楽しい思い出が染みついている。

 18歳になるとすぐに運転免許を取り、トヨタ自動車のセダン「カリーナ」に乗り始めた。

 1980年代も終わりにさしかかる頃には、カリーナの走行距離は20万キロに達していた。

 そろそろ乗り換えようと思い始めたとき、約16年ぶりに生産を再開したのが、GT―Rだった。

 GT―Rは、73年に発売さ…

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