経営再建中の日産自動車が台湾の受託生産大手・鴻海(ホンハイ)精密工業と電気自動車(EV)を巡って協業を検討していることが6日、わかった。再建に向けて閉鎖の検討対象になっていた追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)で鴻海のEVを生産するなどの案が浮上しているという。
協業が実現すれば、追浜工場は閉鎖を免れ、雇用の維持にもつながる可能性が高い。
鴻海は、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」やゲーム機など電子製品の受託生産の世界的な大手。最近はEV事業を積極的に進めており、日本市場への参入も表明している。一般的な自動車メーカーと異なり、自社で標準的なモデルのEVを設計、製造して、他社ブランドの車として供給する事業モデルだ。
日産としては、鴻海のEVを…