日産自動車は11日、内田誠社長が退任し、後任にチーフプランニングオフィサーのイヴァン・エスピノーサ氏を起用する人事を発表した。4月1日付。社長交代は2019年12月以来、約5年ぶり。足元の業績が低迷しており、経営トップを交代して再建を加速させる狙いがある。
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同社が今春発表する2025年3月期決算は、純損益の見通しが800億円の赤字に転落するなど、業績が低迷。これまでに、世界で従業員9千人の削減やタイなど3工場の閉鎖を盛り込んだ再建計画を発表している。ホンダとの経営統合協議が破談に終わり、当面は自力で再建を進めることになった。