岸田文雄首相とバイデン米大統領は10日午後(日本時間11日未明)、米ホワイトハウスで首脳会談後の共同記者会見を行った。両首脳は日米関係を「グローバルなパートナーシップ」とたたえ、安全保障、経済、先端技術など幅広い分野でさらなる連携強化を図る考えを示した。
バイデン氏は会見で「日米は真のグローバルなパートナーシップを築いてきた」と述べ、首相も「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を断固として守る」と強調したうえで「日米がグローバルなパートナーとして真価を発揮すべき時だ」と語った。
首相は、日本が敵基地攻撃能力(反撃能力)や防衛費の国内総生産(GDP)比「2%」への大幅増額に踏み切ったことを強調。「(日本が)強い決意をもって防衛力強化に取り組んでいることを伝え、バイデン大統領から改めて支持を得た」と語った。部隊運用に関わる「指揮統制」の日米間の連携についても「米軍と自衛隊の相互運用性強化のため、それぞれの指揮統制枠組みを向上させる」と述べ、5月末にも予定されている日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で具体的な協議を進める考えを示した。バイデン氏は「日米同盟が発足して以来、最も重要な改善だ」と強調した。
共同声明で打ち出された米英…