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2024年9月21日、日米豪印の首脳会談に臨む(左から)豪州のアルバニージー首相、インドのモディ首相、バイデン米大統領、岸田文雄首相=米デラウェア州クレイモントのアーチミア・アカデミー

 日米豪印4カ国の戦略対話「QUAD(クアッド)」の首脳会合が21日午後(日本時間22日未明)、米デラウェア州ウィルミントン近郊で開かれた。共同声明「ウィルミントン宣言」で、沿岸警備部門による初の共同監視活動など海洋安全保障の連携強化で一致。南シナ海での中国船とフィリピン船の衝突を踏まえ、中国を念頭に危険な操船を「非難する」との文言を盛り込んだ。

 バイデン氏の出身高校で開かれた会合には、退任が決まっている岸田文雄首相とバイデン米大統領のほか、豪州のアルバニージー首相、インドのモディ首相が参加。冒頭、バイデン氏は「4カ国はかつてないほど戦略的に連携した。クアッドの連携はこれからも続くと信じている」と強調。岸田首相も「『自由で開かれたインド太平洋』という共通のビジョンへの強固なコミットメントを国際社会に示し続けていくことはますます重要だ」と応じた。クアッドは、対中抑止戦略としてバイデン政権が重視する多国間協力の枠組みの一つで、インド太平洋地域への米国の関与を歓迎する日本も推進してきた。共同声明の最後に「クアッドは今後も継続する」との文言が盛り込まれた。

 一方、AP通信によると、バ…

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