大阪・関西万博で19日、米国の文化や歴史を発信する「ナショナルデー」があった。大阪市此花区の万博会場に設けられた複数のステージでは、来日したアーティストたちが音楽を通じて米国の魅力を発信した。
公式式典には、日米の関税協議で交渉役を務めるベッセント財務長官をトップとする大統領代表団らが出席。ベッセント氏は、これまで日米は経済や安全保障の分野で協力を深化させてきたとして、「さまざまな国が万博に集う中、日米両国は肩を並べ、あらゆる人に恩恵をもたらすために共に歩んでいく」とあいさつした。
その後ステージでは、米国のテレビ番組やユーチューブで人気の児童合唱団「ワン・ボイス・チルドレンズ・クワイヤー」が歌声を披露し、会場は拍手に包まれた。
式典には、関税交渉での日本側のカウンターパート、赤沢亮正経済再生相も出席した。両氏とも関税協議への言及はなかったが、赤沢氏は「今回の万博を通じて日米間の交流や相互理解が深まり、固い絆で結ばれた日米関係の新たな地平が開かれることを祈念する」と述べた。