(21日、プロ野球 読売ジャイアンツ7―1東京ヤクルトスワローズ)
大胆に、攻めた。
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読売ジャイアンツ(巨人)の田中将大の投球は、直近2試合と明らかに違った。
1軍に復帰して登板した7日のヤクルト戦と13日の中日戦は、走者を背負うと、変化球で際どいコースを狙って四球を与えた。その結果、球数を要して降板。勝ち星を得ることはできなかった。
二回までに6点の援護をもらったこの夜。
36歳のピッチングは、力強かった。
「直球が状態が良かったので、ストレートで押していくことができた」。ヤクルト打線にストライクゾーンで勝負し、打ち取った。
唯一、得点圏に走者を進められたのは二回。1死二塁で迎えた山田を2球で追い込み、3球目の外角低めの146キロで見逃し三振に。続く岩田は内角高めのストレートで詰まらせ、三飛で切り抜けた。
これまでの反省を生かした。
「ランナーを出すと、慎重になりすぎていた。変えていかないといけないと思った。ランナーを出しても攻めていく気持ちがあった」。
四回にオスナにソロ本塁打を許したが、5回被安打3、1失点。日米通算199勝目となる今季2勝目を挙げた。
4月3日以来の白星。
5月から約3カ月、ファームで調整した。
「勝てて、とにかくうれしい。ここまでなかなか2軍での暮らしも長かったので」
日米通算200勝に王手をかけ、強気な右腕が珍しくほっとした表情を見せた。