市況

 4日午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前日終値より1500円超下落した。前日3日に米国市場で公表された製造業の景況感を示す指数が市場予想を下回り、景気が減速する懸念が強まった。ニューヨーク株式市場で、主要3指数がそろって下落した流れを受け、東京市場も全面安の展開となっている。午前の終値は前日終値より1280円72銭(3.31%)安い3万7405円59銭。

 3日の米国市場では、主要企業でつくるダウ工業株平均の終値が、前週末より626.15ドル(1.51%)下落。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は3.26%と大幅に値下がりした。

 また、中国の景気減速への懸念から、ニューヨーク商業取引所では原油価格が大きく値下がりした。指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は前週末より4%超下落し、1バレル=70.34ドルと約8カ月半ぶりの安値で取引を終えた。

 東京市場では、米国市場で下落幅の大きかった、半導体関連株を中心に売り注文が先行。外国為替市場で、一時1ドル=144円台まで円高ドル安が進んだことを受けて、輸出関連株の売りも目立っている。(ニューヨーク=真海喬生、神山純一)

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