市況

 28日午前の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日終値よりも800円超下落し、約2週間ぶりに3万7千円台を割った。トランプ米大統領が輸入自動車への追加関税を発表したことを受け、前日の米ニューヨーク株式市場で主要株価指数がそろって下落した流れを引き継いだ。

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 トランプ氏は26日、米国に輸入される自動車に4月3日から25%の関税をかけるよう命じる文書に署名した。海外に生産拠点を持ったり、部品を輸入したりしている米国の自動車メーカーにもマイナスの影響が出るとの見方から、自動車株が売り優勢となった。

 東京市場もこの流れを引き継ぎ、自動車株を中心に売りが広がっている。この日は配当を受ける権利を取得できる27日の翌日だったことも、株価の重しとなっている。

 一方、米長期金利の上昇を受け、東京外国為替市場では、金利差を意識した円売りドル買いが進んだ。28日の対ドル円相場は円安ドル高が進み、一時1ドル=151円台をつけた。

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