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史上初めて4万4000円台を記録した日経平均株価を表示する画面=2025年9月9日午前9時51分、東京都中央区、竹花徹朗撮影

 9日の東京株式市場で、日経平均株価が史上初めて4万4000円台をつける場面があった。米国の利下げ観測と日本の次期政権の経済対策への期待が株価を押し上げた。ただ、前日までの3日間で1700円超上昇した反動から、午後にかけて利益確定売りが優勢に。前日より184円52銭(0.42%)安い4万3459円29銭で終え、4営業日ぶりの反落となった。

 日経平均はこの日、半導体関連銘柄を中心に大幅続伸で始まった。午前中に4万4185円の高値をつけ、8月19日に記録した取引中の史上最高値(4万3876円)を上回った。

 前日の米国市場でダウ工業株平均など主要な指数がそろって上昇。米国の連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動き、経済を下支えするとの見方が投資家心理を改善させ、日本市場にも波及した。

期待先行の株高、潜む危うさ

 加えて、日本の次期政権への…

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