12日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日終値より1033円34銭(2.45%)安い4万1190円68銭で取引を終えた。前日の米ニューヨーク外国為替市場で対ドル円相場が約4円急騰し、一時1ドル=157円台をつけた。米国株式市場でハイテク株が下落した影響が波及したことに加え、円高によって利益が押し下げられる輸出関連企業の株価の重しになった。日経平均は前日まで3日続けて史上最高値を更新していた。
米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.0%上昇した。事前の市場予想(3.1%上昇)を下回り、3カ月連続で鈍化した。CPIの発表後、外国為替市場では円相場が約4円急騰。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が高まり、円を買ってドルを売る動きが強まったほか、政府・日銀が為替介入に踏み切ったとの見方も出ている。12日午後3時時点の東京外国為替市場の対ドル円相場は1ドル=159円台前半で推移している。(神山純一)