英国訪問中の木原稔防衛相は23日、次期戦闘機を共同開発中の英伊両国の国防相と会談した。政権交代したばかりの英政府は、費用対効果や緊急性も考慮し、国防に関するあらゆる点から検討し直す方針だが、3者はこの日は共同開発のための政府間機関「GIGO（ジャイゴ）」を今年中に設置する従来の方針を改めて確認した。
木原氏は会談後、記者団に「2035年の初号機配備とのスケジュール達成に向け、引き続き強くコミットしていくことで一致した」と述べた。日本にとって次期戦闘機は航空自衛隊F2戦闘機の後継機となる。3カ国は昨年12月、GIGOの設立条約に署名している。
一方、英国では14年ぶりに政権を奪取した労働党が今月16日、「戦略的防衛レビュー（見直し）」の実施を発表。来年前半に首相や財務・国防相に勧告を含む報告を行うが、巨額の費用が見込まれる次期戦闘機計画もレビュー対象になる。
スターマー英首相は22日…
