英国のヒーリー国防相=2025年8月28日午前9時51分、首相官邸、岩下毅撮影

 英国の空母打撃群の東京寄港にあたり、来日したヒーリー英国防相が朝日新聞に寄稿した。日本はアジアにおける英国の「最も緊密なパートナー」だとし、安全保障の分野などでの協力の重要性を強調した。寄稿の和訳と英語全文(いずれも駐日英国大使館提供)は以下の通り。

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未来志向のパートナーシップ:日本とインド太平洋地域に対する英国の揺るぎない決意

 ジョン・ヒーリー英国国防相

 日本はアジアにおける英国の最も緊密なパートナーであり、先週、英国海軍の空母HMSプリンス・オブ・ウェールズが東京に寄港した際、私は中谷元・防衛相と共にその歴史的瞬間を迎えることができ、大変光栄であった。本艦の日本寄港と空母打撃群の展開は、日英両国の強固な関係と、「自由で開かれたインド太平洋」という我々の共通のビジョンを示すものである。

 HMSプリンス・オブ・ウェールズの展開は、インド太平洋地域の安全保障に対する我々の揺るぎない決意、そして欧州・大西洋地域とインド太平洋地域の安全保障が不可分であるとの共通認識を体現するものだ。日本がウクライナを一貫して支援していることは、欧州において国際法の侵害が、世界中の侵略行為を助長することを如実に示している。

入港する英海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」=2025年8月28日午後1時56分、東京都江東区、友永翔大撮影

 我々両国は民主的価値を共有し、自由で開かれ、繁栄した未来をこの地域にもたらすという決意を共にしている。新たな時代の課題に直面する中で、日英の協力関係は戦略的に極めて重要である。志を同じくする両国の緊密な協力は、共同訓練や防衛協力に加え、イタリアとの協力を通じた次世代戦闘機の開発においても具現化されている。

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 日英伊が進める「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」は、第6世代戦闘機の実現を通じて世界の安全保障を強化するとともに、日英両国における経済成長を後押ししている。本年、英国レディングに新たに設立された本部には4500人以上の英国人技術者が勤務しており、このプログラムは新たな軍事能力の構築にとどまらず、民生技術の発展を促進し、人々の生活を改善する基盤となる。

 HMSプリンス・オブ・ウェ…

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