東京都赤十字血液センターが8月、献血で集めた39人分の血液を廃棄していたことが分かった。血液の所在が7時間半にわたって不明となり、「品質が保証できない」と判断したという。
献血は8月16日、JR大森駅前で午前10~11時と午後1~4時に行われ、計39人が献血に協力した。
日本赤十字社によると本来、午前に集めた分は午後3時半に、午後の分は午後6時10分に、会場から十数キロ離れた血液製剤の製造所に運ばれる予定だった。
しかし、午後5時時点で製造所に血液が届いていなかった。搬送業務を委託している業者に確認したところ、搬送担当者と連絡がとれず、業者側が担当者の自宅なども捜したが所在が分からなかった。この担当者と連絡がとれ、39人分の献血血液が製造所に到着したのは午後10時20分だった。
日赤によると、搬送担当者は、会場から数百メートル離れた駐車場に搬送用の車両を止めていたが、その駐車場の場所を失念。午後1時50分ごろに午前の分の血液を受け取ってから、自力で車を発見する午後9時半ごろまで、車を捜索していたと説明しているという。発見後、連絡がとれた。
献血会場では午後5時に、午…