経営統合に基本合意していたトラック大手の日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが、統合の最終合意に向けて調整していることが22日、分かった。国内の商用車メーカーは、日野と三菱ふそう、いすゞとグループ会社のUDトラックスの2陣営に再編される。
日野と三菱ふそう、両社の親会社の4社は2023年5月、経営規模を大きくすることで脱炭素化に向けた電動車の開発など技術への投資を加速させようと、統合に基本合意した。24年中の統合を目指していた。だが、22年に発覚した日野のエンジンを巡る認証不正を巡り、北米で集団訴訟を起こされ、日野が巨額の賠償を求められる恐れが生じた。さらに、両社は日本や東南アジアで高い市場シェアを持っており、競争当局の許認可の取得に想定以上の時間がかかった。
両社は24年2月に無期限の…