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 日本製鉄は、米鉄鋼大手USスチールの従業員に同社の買収計画を正しく理解してもらいたいとして、米東部時間の23日、声明を公開した。買収に反対している全米鉄鋼労働組合(USW)の執行部に協議に応じるよう求めていることも記し、牽制(けんせい)した。

 声明は買収を担当する森高弘副会長の名前で出した。日鉄がUSWに提示した約束についてUSW執行部が従業員向けに公開した資料に「いくつもの誤りが含まれる」と指摘。「従業員と直接共有したい」としている。

 買収後もUSスチールの高炉を長期間操業することや、高炉などへの13億ドル(約1900億円)の投資、従業員の雇用や福利厚生、年金は保護する、といった約束を列挙し「約束には法的拘束力がある」と強調した。「USWのデービッド・マッコール会長は日鉄との交渉に応じておらず、執行部が協議のテーブルに着くことを望む」とも記した。

 USWにはUSスチールの従…

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