USスチールの工場入り口の看板=2024年12月12日、米ペンシルベニア州クレアトン、真海喬生撮影

 米CBSは7日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収について「トランプ大統領が許可することを検討している」と報じた。複数の情報筋の情報として伝えた。最終決定は下していないとも報じている。トランプ氏は7日の日米首脳会談の冒頭、USスチールの問題について考えを変えたのかと問われると否定しつつも、「今日(会談で)話すことになるだろう。良い情報があると思う」と述べた。

  • トランプ氏、貿易不均衡なら「関税」示唆、車にも 石破氏と首脳会談
  • いすゞ自動車が米国に新工場で調整、石破首相が日米首脳会談で言及へ

 日鉄は2023年12月、約2兆円でUSスチールを買収する計画を発表した。しかし、バイデン前政権は25年1月、安全保障上の懸念を理由に買収計画の禁止を命令した。日鉄とUSスチールは米政府による審査のやり直しを求め、提訴している。

 トランプ氏もこれまでは日鉄の買収計画に反対してきた。ただ、USスチールのブリット最高経営責任者(CEO)が1月に「この問題を新たな視点でみてくれる新しい大統領がいる」と述べ、トランプ氏が姿勢を変えることへの期待を表明。働きかけを強めることを示唆していた。米メディアによると、トランプ氏は前日6日、ホワイトハウスでブリット氏と面会していた。

共有
Exit mobile version