日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について、トランプ米大統領は25日、記者団に「これは投資であり、部分的な所有だ。米国が支配することになる」と述べた。日鉄はUSスチールの完全子会社化を目指してきたが、トランプ氏は100%出資までは容認しない姿勢とみられる。
トランプ氏は「米国が支配する。そうでなければ、私はこの取引を成立させない」とも話した。トランプ氏が言う「米国支配」の意味ははっきりせず、どの程度までの出資を認めるつもりなのかは不明。日鉄側は買収後のUSスチールの取締役の過半を米国籍にすることなどを提案し、米側の理解を取り付けようとしてきた。
これに先立つ23日、トランプ氏は自身のSNS上で両社の「提携」を認める考えを明らかにしていたが、「買収」という表現は避け、100%出資を認めるかは明言していなかった。
トランプ政権は、高関税など…