金融政策と財政政策はお互いに強く影響しあう。日本銀行がスローペースながらも利上げと量的引き締め(保有国債の減額)を進めていけば、その影響を最も受けるのは財政だ。
日本銀行は19日の金融政策決定会合(年8回開催、メンバーは総裁以下9人)で現行の0・5%という政策金利を維持することを決めた。今回は利上げを見送ったが、まだ「金融環境は緩和した状態にある」(植田和男総裁)ため、日銀が今後も利上げや保有国債の減額を続けていくのはまちがいない。
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