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会見場へ向かう(右から)岸田文雄首相、米国のバイデン大統領、韓国の尹錫悦大統領=2023年8月18日、米ワシントン郊外のキャンプデービッド、岩下毅撮影

 外務省の岡野正敬事務次官と韓国外交省の金烘均(キムホンギュン)第1次官は28日、東京都内で会談した。ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記との会談で確認されたロ朝間の軍事協力の深化などについて協議し、日韓・日米韓で緊密に連携していくことを申し合わせた。

 日本外務省によると、両次官は北朝鮮による核・ミサイル開発や拉致問題、ウクライナや中東などの地域情勢などを議論し、今後も率直な意見交換を継続していくことで一致したという。

 また、韓国外交省によると、日本政府が7月の世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)に関しても議論し「両国関係の発展のモメンタム(勢い)が続くよう共に努力していくことにした」という。佐渡の鉱山では戦時中に朝鮮半島出身者が働いており、韓国政府は「強制労働被害の現場」だとの説明の展示を求めている。

 会談は日韓の定期的な「次官戦略対話」の位置付けで、今回で15回目。日韓関係の悪化で一時途絶えたが、昨年10月に約9年ぶりに再開した。(高橋杏璃)

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