年代別にみた「韓国が好き」

 過去の歴史的背景も絡んで関係悪化と雪解けを繰り返してきた日本と韓国。国交正常化から60年の節目を迎えた今年、韓国へのいまの思いを世論調査で尋ねたところ、10年前と比べて好意的な見方が広がっていました。なかでも若い世代の肯定的な意識が目立ちます。日韓関係の未来への光明となり得るでしょうか。

 調査は朝日新聞社と韓国・東亜日報社が共同で、日韓双方の18歳以上を対象にそれぞれ6月上旬に実施しました。質問文の多くは共通ですが、現状認識や歴史の機微に触れる内容などもあることから、両社間で何度も協議を重ねて練り上げました。

 2015年の日韓国交正常化50年の時にも共同調査をしているので、10年前と今回の結果とを並べてみることができます。韓国側でも日本への好意的な見方が広がっていますが、この記事では日本側の調査結果に絞って、主に若年層の意識を紹介します。

 なお、日本側は10年前の前回は郵送調査、今回は電話調査と方法が異なるので、単純には比較できないことをご了承ください。

 まず、韓国が「好き」か「きらい」か「どちらでもない」か。

 今回、「好き」は19%、「きらい」は12%でした。15年の前回調査では「好き」が10%で、「きらい」が26%と後者がかなり多かったのですが、結果が逆転しています。「どちらでもない」は前回も今回も6割台でした。

 10年前の状況といえば、韓…

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