岸田文雄首相は6日、ソウルで韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談し、日韓の協力と交流を持続的に強化する方向性を確認した。1965年の日韓国交正常化から来年で60周年となるのを見据え、双方の入国手続きの円滑化の検討で一致。第三国に滞在する日韓両国民の保護のための相互協力の覚書を結んだことも明らかにした。日本政府がこうした相互協力を個別の文書で確認するのは初めて。
岸田、尹両氏の対面での会談は12回目。一時は「戦後最悪」と言われた日韓関係は、岸田・尹両政権のもとで劇的に改善。27日投開票の自民党総裁選に立候補せず退陣する岸田首相にとって、今回が最後の会談になる見通しだ。
会談は少人数会合と拡大会合…