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旦過市場の神嶽(かんたけ)川沿い(BC地区)に整備される建物に大学が入居する場合の案。旦過駅に近いエリア(A地区)には市が4階建て複合商業施設を整備予定=北九州市提供

 【福岡】北九州市は16日、旦過市場内に設置が検討されている市立大の新学部について、再整備後の市場建物に入居した場合のイメージ図を公表した。2027年4月の開校をめざし、市立大が今後最終的に設置場所を決める。

 市は、老朽化や浸水対策のため、市場の再整備事業を進めており、今夏にも建物の取り壊しを始める。その後、北九州モノレール旦過駅に近いエリア(A地区)に市が4階建て複合商業施設を、神嶽(かんたけ)川沿い(BC地区)に市場関係者が建物を整備する予定だ。

 今回示されたのは、市立大が神嶽川沿いの建物に入居する案。1階が店舗で、2~5階部分に大学が入る想定だ。延べ床面積を確保するため、3階より上は、買い物客が行き交う市場通りの上にせり出す形にする。大学が入居した場合でも、再整備費用47億4900万円は変わらないという。

 新学部の設置費用について、市立大は、約18億円と見積もる。国の助成金を活用し、残り4億5千万円は、寄付を募るなど自己資金で対応。不足分は市がまかなう。

 新学部は、「情報イノベーション学部(仮称)」で、定員118人。市は、市立大の入居によって市場のデジタル化やにぎわい創出につながると説明した。(城真弓)

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