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「不徳のいたすところ、力およばずという結果になった」。落選が決まり、支持者におわびする立憲の野田国義氏=2025年7月21日午前1時10分、福岡市中央区天神3丁目、田中久稔撮影
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 20日に投開票された参院選は、自民党と公明党が参院全体の過半数(125議席)を割り込む結果となったが、福岡選挙区(改選数3)では自公の現職2人が当選した。勢いを伸ばした参政党が福岡でも初議席を得た一方、旧民主系の2党は共倒れし、2001年以降で初めて議席を失った。福岡県内の投票率は、55.66%(前回より6.9ポイント増)で、2000年代に入ってからは10年に次ぐ高さだった。

 「生活者目線、お母さん目線で皆様が早急に行ってほしい政策を訴えた結果、思いが届いた」。初当選から一夜明けた21日朝、参政新顔の中田優子氏(35)は福岡市内で喜びを語った。

 「当選ラインに乗ると思わなかった」(神谷宗幣代表)候補だったが、街頭演説の聴衆は日を追うごとに増え、38万票を得て2位に躍進した。

 党が掲げる「日本人ファースト」や「教育給付金の月10万円給付」などを訴えた。中田氏は投票率が上がったことについて「経済低迷が続く日本の現状に対し、危機感が広がったのでは」と語った。

 「日本人ファースト」の考えに対し、演説会場で「外国人を差別するな」などと抗議の意を示す人がいたことについては、「(相手に)『まず自国民の生活を守りましょうということで、決して差別ではない』と話すと、伝わる部分もあった」と述べた。

 逆風下の自公は得票数を大幅に減らした。

 トップ当選を死守した自民現…

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